「ほっ」と。キャンペーン

岩里政男さんという人

 読みたい本がたくさんある中で、「父の日」のプレゼント用に購入した本がありました。
Pin君がケガで学校を休んだ一週間は、私も仕事を休んだので、PCに張り付くわけにもいかず、ならばとおもい読書にふけることにしました(あまり時間はありませんでしたが)

 私の父は大正10年生まれで、生後1歳のときに一家揃って台北へと行きます。祖父の仕事のためでした。そして、父は終戦後に引き上げで日本に戻るまで台湾で育ちます。
 私は、父から台湾の話を聞くのが子どもの頃から好きです。台湾という国が昔、日本だった頃・・・父はそこでどのような教育を受けて成長したのか、もっと客観的に知りたいと思っていたので、今回 私が「父の日」用に購入した本は、父のためにというよりは、もっと父と台湾の話を楽しみたいと思う私自身のために購入したようなものなのでした。 
その本は「岩里政男」という名だった元日本人が書いた本です。
 彼は、大正12年に台北に生まれます。当時の日本人教育を受け、京都帝国大学に入学し、戦時下においては日本帝国陸軍人として部隊に所属していました。やがて、終戦を迎えると台湾へ戻り、台湾大学(前身は台北帝国大学)を卒業します。
 この本の中には、日本という国の「本来の素晴らしさ」がぎっしりと書かれてありました。
 
 彼、岩里政男さんという人は、終戦を迎える22歳まで日本人だった人ですが、その後、台湾の本土化をすすめる改革のなかで、やがて重要な人物となっていきます。
その人物とは、台湾の歴史上初めて、総統直接選挙を実現させた人物・・・李登輝前総統。岩里政男さん=李登輝前総統です。

 私の父が台湾を懐かしみ語る中には、楽しい話に混じって、いくつもの苦労話があります。でも父の語る台湾での生活の中には、当時を「内地」で暮らしていた人たちとは少し違う空気も感じます。やがて太平洋戦争を迎え、一層過激に軍国主義一色となっていく日本の激動の時代までを、李登輝前総統とほぼ同じ時期に私の父も台湾で過ごしていた・・・ということに、この本を読みながら私はワクワクしたのです。

 過去に、戦争という混乱へと人民を導いていった軍国主義は誤りだったけれども、でも、私は自分の両親、祖父母、主人の両親のことを考えるとき、それまでの日本の教育の全てが間違っていたとは、とても思えませんでした。当時、台湾を統治していた日本が、台湾で何をしていたか・・・、どうして現代のの日本人以上に日本をこれほどまで愛し、熱く語れる人々が、今でもこんなにたくさん台湾にいるのか・・・。今回、私は この本を読んで日本という国がこれほどに素晴らしい国(だった?)なんだということが発見できて、勇気を与えられた気がしています。

 私の父は台湾を引き上げて以来、一度も台湾に行ったことがありません。父の兄弟姉妹は機会があるごとに同窓生に会いに何度か訪問していますが、父は仕事が忙しくチャンスを逃してきました。ずーっと、思っていたのは父と一緒の台湾旅行です。父は高齢です、でも、もう一度父の「故郷」ともいえる台湾を見せてあげたいんですけどね。行けるかなぁ~。

  それから、李登輝前総統と奥様の曽文恵さんは
                    カトリック信徒なのです。

      何をもって、わたしは主の御前に出で
      いと高き神にぬかずくべきか。
      焼き尽くす捧げ物として
      当歳の子牛をもって御前に出るべきか。
      主は喜ばれるだろうか
      幾千の雄羊、幾万の油の流れを。
      わが咎を償うために長子を
      自分の罪のために胎の実をささげるべきか。
      人よ、何が善であり
      主が何をお前に求めておられるかは
      お前に告げられている。
      正義を行い、慈しみを愛し
      へりくだって神と共に歩むこと、これである。
 
             旧約聖書 ミカ書 第6章6節~8節

  どんな時代がこようとも、
       正義と慈愛と謙遜とが真理へとつながる道なんですね。

e0044613_14334948.jpg




「武士道」解題-ノーブレスオブリージュ 
          李登輝(著)
[PR]
by madorudo | 2006-06-05 21:35 | 家族の話・・・いろいろ
<< おもちゃのかんづめ Pin君のケガ >>